皮膚病の猫のためのキャットフード

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猫の皮膚病とは

皮膚病とは皮膚に炎症が起こってしまう病気です。毛が抜けてしまったり、皮膚がただれてしまったり、重症の場合はとても痛々しい見た目になってしまうことがあります。

皮膚病に罹ってしまったら、かわいそうですがしばらくは家からださないようにしてください。皮膚のただれた部分に、新たに雑菌が付着したりすると回復に時間がかかり、重症化する心配もあります。
痒くて辛いのはあなたの猫です。病院を受診して、原因を突き止めて対処しましょう。治療薬を塗ることで、すぐによくなる場合もありますが、皮膚が再生して抜けた毛が生えてくるまで、時間がかかることもあります。
猫に辛い思いをさせないためにも、食事からも皮膚病の予防をしてあげましょう。

皮膚病の症状

皮膚病の症状は内臓の病気とは異なりすぐに見た目に現れます。そのため、比較的早い段階で病気に気が付くことができるでしょう。
以下の症状があったら皮膚病を疑ってみてください。

  • 体をしきりに掻いたり舐めたり、噛んだりする
  • 毛が抜ける
  • 皮膚に発疹がある
  • 怪我をしていないのにかさぶたができる
  • 毛並みが悪い

皮膚病の原因

皮膚病にはさまざまな原因があります。
ノミやダニ、などに刺された部分をひっかくことで皮膚病になることがあります。
これらが原因の場合は、動物病院でノミやダニの駆除を行い、家中を清潔に保たないといけません。
またノミ取りのために付けていた首輪の薬効成分が、皮膚病の原因になってしまうこともあるのです。そういった場合は、ただちに首輪を外しましょう。

さらに、皮膚病の原因がキャットフードのアレルギーによる場合もあります。
フードが皮膚病の原因であることがはっきりしたら、療養食に切り替えましょう。

皮膚病にいいキャットフードとは

皮膚の病気は、食事によってある程度は改善することが可能です。皮膚病の原因が特定できたら、皮膚に良いフードを与えましょう。

アレルゲンが含まれていないフード

キャットフードアレルギーが皮膚病の原因の場合は、アレルギー対策としてこれまで食べたことのないタンパク質に切り替えましょう。

ビーフやチキン、魚といったよく使われる原料から、ラムやターキーといった珍しい肉まで、様々な原料のフードが販売されています。
アレルゲンとなる原料が使われていないフードを選びましょう。

質の良いタンパク質が含まれているフード

これまで与えていたキャットフードの原材料は、どのようなものだったでしょうか。ミールミートや肉副産物と書かれたものが大量に含まれていたとしたら、かなり粗悪なキャットフードといえます。それらのタンパク質は、廃棄されるべき動物のくず肉から作られたものだからです。
質の悪いタンパク質を摂取しているとやはり皮膚や不毛に悪影響を及ぼします。

こういった質の悪いタンパク質が使われているフードは避け、どんな肉が使われているのかはっきりときさいされているフードを選びましょう。

オメガ脂肪酸の含まれているキャットフード

オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸などが添付されているキャットフードが皮膚病のときにはおすすめです。

オメガ脂肪酸やオメガ6脂肪酸は、皮膚や被毛を健康に保つ効果を持っています。
例えば、オメガ3脂肪酸のDHAとEPAは抗炎症作用を持ち、オメガ6脂肪酸の一種のリノール酸は皮膚のバリア機能に働きかけて毛ヅヤを良くします。
これらの成分は皮膚にダメージを負っている猫には不可欠です。猫の体内では合成されないので、食事から摂取する必要があります。

キャットフードに添付されているオメガ3脂肪酸は、魚か良質な植物油由来のものです。どれだけ添付されているかは、製品の成分表に書かれています。また、皮膚病対策のキャットフードと明記されているものもあります。皮膚病の回復を急ぎたいなら、ぜひ試してみてください。