血便が出た時のキャットフード

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便の状態で猫の健康状態が分かる

猫が毎日どんなウンチをしているか知っていますか?トイレを掃除するとき、汚いからとさっさと捨ててしまわないで、よく点検することをおすすめします。

手作りフードなどをあげていると、前日のフードの影響でウンチの状態が変わってきます。例えば、カボチャなどを食べた後は黄色いウンチをしているものです。

血便の状態によっては、すぐに病院に行く必要がありますから、注意して観察してみてください。

便の色で判断する

便に潜血が付いていたら、大腸から肛門のあたりで出血していることが考えられます。大腸炎や大腸の腫瘍などの病気や痔や寄生虫などが考えられます。

いつもより黒っぽいウンチもまた、血便の可能性があります。食道や小腸などで出血していることが考えられます。
病気の他に、繊維質の多いドライキャットフードを食べて、食道から小腸の間に傷ができたのかもしれません。そうすると出血が黒いウンチに見えるのです。また尖った魚の骨を丸呑みしたり、プラスチックの破片を飲み込んだりしても血便になる可能性があります。

鮮血が出ているようなら、すぐに動物病院へとおすすめしますが、黒っぽいウンチだけでは悩むところです。とりあえずフードを替えて2、3日様子を見てみましょう。それでも便の色が変わらない、さらに体調が悪そうに見えるといった場合もやはり病院に連れて行きましょう。

血便以外の症状を見る

血便以外にも、下痢や嘔吐といった症状が見られたら、病気の可能性があります。すぐに病院を受診しましょう。
受診した結果、重篤な病気が原因でなかったら、いつも与えているフードが体に合わなかったり、アレルギー反応が出てしまっていたりする可能性もあります。その場合はまずは与えるフードを変えて様子を見ましょう。

血便改善のドッグフード

病院に行っても特に異常が見られない場合は、病気以外の別の原因が考えられます。病気以外にも猫はストレスや体調不良、キャットフードアレルギーなどで血便になってしまうことがあります。
まずは、与えるフードを変えてみましょう。

では、血便がでたら、どのような食事にしたらいいのでしょう。

消化にいいもの

胃や腸に負担をかけないためにも、消化に良いキャットフードを与えましょう。
肉食動物である猫が消化しやすい動物性のタンパク質が主原料のフードがおすすめです。
逆に、穀物の消化が苦手なため、穀物が大量に使われたフードを与えるのは避けましょう。値は張りますが、穀物を一切使用していないグレインフリーのフードを与えても良いでしょう。

また、食物繊維の少ないフードも試してみましょう。。食物繊維は消化に時間がかかるため、胃や腸に負担をかけてしまいます。下痢をしていないようなら、いつもはドライキャットフードでも、ウェットキャットフードにしてみるのもいい方法です。

油分が含まれているフード

血便をしていても猫が元気のようなら、いつもより硬いウンチで切れ痔になったのかもしれません。猫や犬は痔で悩むことはないように思えますが、やはり硬いウンチが続くと痔になります。そんな時は便秘を解消できるフードを与えて調整しましょう。

ウンチがでやすいように、油分の多いフードに切り替えるのも1つの方法です。しかし、フードが合わないと今度は下痢が続くことになります。いつも便秘するわけではなかったら、普段から与えるフードにオリーブオイルを与えることをおすすめします。

そのまま飲ませてもいいですが、いつものフードにウェットキャットフードとティースプーン半分ほどのオリーブオイルを混ぜてトッピングして与えると、喜んで食べてくれます。
いつものキャットフードに対してアレルギー反応がでているのかもしれません。

アレルゲンが含まれていないもの

血便の原因がアレルギーの場合は、最初にアレルゲンの除去から始めましょう。アレルゲンを特定するのは難しいので、とりあえずは動物病院で検査をしましょう。検査の結果、特定の原料にアレルギーが出ることが分かったら、その原料が含まれていないフードを探します。
検査を受けない場合は、ひとまずキャットフードをアレルギー対策用のものに変えて様子をみましょう。それで血便がなくなるようなら、以降はキャットフードをアレルギー用のものを与えるようにしましょう。

なお、穀物や添加物が大量に使われたフードはアレルギーが発症しやすいものです。そういったフードは極力避けましょう。